信貴山 大窪寺 令和元年6月10日

ナニワイバラ(浪花茨)

原産地:中国南部・台湾  生育地:庭木・山地など 目名:バラ目

科名:バラ科  属名:バラ属  学名:Rosa    laevigata    英名:Cherokee     Rose

和名:ナニワイバラ(浪花茨) 別名:難波茨・ハトヤバラ・ロセ.ラエビガータ

チェロキーローズ. 樹高:ツル性低木 開花期:5月~6月

日本には、江戸時代「宝永年間1704~1711年」に難波商人によって持ち込まれており

更には、大阪など近畿地方から植栽が広まったことからこの名前が付いていると言われる。

現代では、近畿地方から九州にかけて野生化しているそうです。

尚、花は白とピンク色の花を咲かせますが、白色がナニワイバラでピンク色の花はハトヤ

バラと呼ばれています。

信貴山 大窪寺 令和元年6月9日

ムシトリナデシコ(虫取り撫子) 

目名:ナデシコ目 科名:ナデシコ科 属名:マンテマ属「シレネ属」

学名:Silene     ameria         英名:Sweet     William     Catchfly

和名:ムシトリナデシコ「虫取り撫子」別名:ハエトリナデシコ・コマチソウ

「小町草」ムシトリバナ「虫取り花」 原産地:ヨーロッパ・地中海沿岸

2枚ずつ付く葉の根元から、茎が枝分かれして伸びて行く性格が有るようです。

先端の花径も葉の処から沢山、分枝して広がっております。花径1㎝位の

小さな花がゆるい、ドーム状に固まって咲く姿く姿は可愛らしく、また、雑草

の中でも珍しく赤紫系の花が多い様です。其れが故に、道端に咲いていても

大いに目立ちます。花に近い方の葉の下の処には、粘液を分泌する部分が有り

ます。粘液のベタベタにたまに虫がついて動けなくなるので「虫取り撫子」の

花名になったとの事です。このベタベタ特性はシレネ属の多くの品種に見られます。

蜜を盗みに来るアリやハエを、牽制する為に生まれた機能と考えられております。

くっつけた虫の身体を溶かして養分にする、機能は有りません。その昔は食虫植物

の仲間に入れられた時代も有ったようですが、現在は食虫植物に扱われておりません。

日本国に渡来したのは、江戸時代と考えられていますが、当時は観賞用として伝わっ

てきました。其の後は、日本の各地に野生化しています。

 

信貴山 大窪寺 令和元年6月8日「近隣の花」

ガクアジサイ「額紫陽花」

学名:Hydrangea   Macrophylla   F.normalis 科:ユキノシタ科(アジサイ科)

属:アジサイ属 英名:Lacecap   Hydragea    原産地:日本 開花期:5~7月

花の色:青紫・紫・白・ピンク

額紫陽花は「ガクアジサイ」は落葉性の低木ですが、アジサイの原種のひとつで

日本の本州以南の海岸線沿いに自生し、樹高は1m~2mほどに成長します。

ガクアジサイの特徴は花の形ですが、中心に集まっている小さな蕾のようなもの

が花弁で、その外側にはガク「葉っぱが変化をした花を守る部分」が大きな花弁

の様についている。この様子が額縁に似ている事から「ガクアジサイ」と名付け

られたと言われているそうです。ガクアジサイの品種は70品種以上有ると言わ

れており、最近は人気も手伝って今でも次々と新しい品種が生まれていると言わ

れております。

信貴山 大窪寺 令和元年6月7日「近隣に咲く」

フイリガクアジサイ(斑入り額紫陽花)

科:ユキノシタ科 属:アジサイ(ハイドランジア)属 学名:Hydrangea

分類:耐寒性落葉低木 草丈:50㎝~150㎝ 開花期:5月~9月

原産地:東アジア・北アメリカ東南部・南アメリカ中部 別名:ハマアジサイ

江戸時代からある白班入りのアジサイですが、黄色の班が入る事もあるそうです。

装色花は白色で花のない時も、班入り葉が美しいので良く栽培されます。

ガクアジサイはハマアジサイと呼ばれる、大型の品種で花序の周縁に装飾花が有る。

自生地は伊豆七島・伊豆半島・房総半島・三浦半島・愛知・和歌山・高知などの

海岸地帯によく自生すると言われております。アジサイは日本原産で、シーボルト

により海外に紹介されたと言われております。西洋・アジアの主要な母種となり

丈夫な性質を持ち、現在では一般家庭の庭に植えられてものは、殆どこの種類の

系統だそうです。

信貴山 大窪寺 令和元年6月5日

ランタナ・カマラ

科名:クマツヅラ科 属名:シチヘンゲ(ランタナ)属

学名:Lantana   camara  var .aculeata  英名:Common   Lantana

原産地:熱帯・亜熱帯アメリカ 開花期:5月~11月 別名:シチヘンゲ(七変化)

ランタナは、熱帯アメリカ原産の植物ですが、約150種が熱帯地域に分布されております。

原種のひとつであるランタナ・カマラは約1mほどの低木で、他のコバノ・ランタナは地面

を這うように枝を広げる、ほふく性の植物です。その特徴からグランドカバーとしての人気が

高いそうです。とても丈夫な植物で育て易いですが、野生化するとその地域の原生種を駆逐

する恐れがあると言われています。因みにランタナ「シチヘンゲ」別名の名前の由来は、花

が淡い色で咲き始め次第に濃い色になる事から来たそうです。ランタナの開花時期と、花の

色が変化する事から同じ特徴を持つアジサイと混同されがちですが、全く別の種類の植物

です。日本には慶応3年「1867年」頃に渡来したと言われています。

信貴山 大窪寺 令和元年6月4日「泰山木.4」

タイサンボク(泰山木)

6月に入り雨もあり、日も燦々と照り付けて花が段々と力を付け大輪の花を咲かせ始めた。

花数もこの処、多く咲き始め今が盛りなりと、大輪の花と芳香を誇りにし楽しませてくれる。

大木のわりには、なんとも健気に可愛らしく思える花達である。丸くて大きな蕾はパカッと

音を立てて開く様な印象を持っていますが、少しずつゆっくりと開花すると同時に甘い柑橘系

の香りを辺り一面に漂わせるのです。日本には変種のホソバタイサンボク「M. grandiflora

var.  laceolata 」が多く栽培されています。違いはホサバは葉が細くて薄い、葉縁が波打た

ず、葉裏に生える毛が少なく、後に落葉する事が有りますが、良く見ないと区別は難しい。

 

 

 

信貴山 大窪寺 令和元年6月3日

ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)

目名:フトモモ目 科名:アカバナ科 属名:マツヨイグサ属

学名:Denothera   Speciosanutt 英名:White  evening   Primose

別名:桃色昼咲月見草・エノテラ 原産地:北アメリカ 花丈:30㎝~60㎝

開花期:5月~8月

北米原産の帰化植物だそうですが、観賞用として輸入・栽培された物が野生化し

た植物だそうです。淡いピンクと白色の可愛い花を咲かせますが、暑さ寒さにも

強くこぼれ種でも繁殖します。地下茎を伸ばして広がってゆき、野生化している

ほどで環境が合えば毎年芽を出してくれるそうです。花の後にサヤが出来てその

中に種子が入っています。名称の由来は、宵に咲くツキミソウと違って昼にも

開花していることにだそうです。

信貴山 大窪寺 令和元年6月2日

ヒルガオ(昼顔)

目:ナス目 科:ヒルガオ科 属:ヒルガオ科 種:ヒルガオ

学名:Calystegia    Japonica 原産地:日本・ヨーロッパ・アジア太平洋地域

アサガオ同様に朝開花するが、昼になっても花がしぼれない事からこの名前が

有ると言われています。蔓性の多年草で、地上部は毎年枯れますが、春から蔓

が伸び始めて、夏にかけて道端などに繁茂するそうです。

夏には薄いピンク色で直径5~6㎝の花を咲かせるのです。花の形は漏斗形で

苞葉が萼を包み込むので、帰化植物の「セイヨウヒルガオ(西洋昼顔)で

学名:Convolvulus   arvenisis 」区別が付き易いと思います。

アサガオと違って観賞用に栽培される事は、ほとんどない様です。また、結実

する事はまれであるが、地下茎で増えるそうです。また、ヒルガオの花や蕾は

食用に適しておりアクも少ない為、生食も可能な野草として知られています。

また、黄色のヒルガオは無いそうです。

信貴山 大窪寺 令和元年6月1日

ゲッカビジン(月下美人)

科/属: サボテン属 /クジャクサボテン属 学名:Epiphyllum   oxypetalum

和名:月下美人 別名:月来香 原産地:メキシコ熱帯雨林 常緑多肉植物

月下美人は、美しい花を咲かせる事で知られており多肉植物です。濃厚な香り

が特徴で、朝になるとすっかり萎んでしまう様子は、まさに「美人薄命」の

言葉其のものです。神秘的な魅力から、熱心な愛好家が多いようですね。

クジャクサボテン属の仲間は、2~3日の間に日中花を咲かせるものが殆ど

ですが、月下美人は夜に咲きしかも一晩だけしか花を咲かせない事が特徴です。

日本では6月~7月に花を咲かせる事が多いようです。

名前の由来は、昭和天皇がまだ皇太子だった頃、台湾を訪れた際に「月下美人」

の花に目を奪われたそうです。この時、昭和天皇に連れ立っていた田氏という

駐在大使に名前を聞いたところ、田氏が「月下の美人」ですと答えたことから

「月下美人」という名前が付けられたそうです。月下美人の葉は昆布の様な平た

い形をした茎をしていて、長さが1m~2mに達すると花芽を付け始めます。

真夏の夜に2時間ほど神秘的で、美しい花を咲かせるのですが、花は大きくて

(20㎝~25㎝)存在感があり純白の少し透けた花弁をしています。

香りはジャスミンに似た甘く、すっきりとした香りで10m離れた場所まで香り

を漂わせ咲いたことを伝えるのだそうです。香りは辺りにいる動物にも伝わり

自生地ではフルーツを食べるコウモリを誘い、受粉をさせて個性的でショッキン

グピンク、の皮で実は真っ白な果実を実らせるそうです。

 

信貴山 大窪寺 令和元年5月31日「泰山木.3」

タイサンボク(泰山木)

科/属:モクレン科/モクレン属 和名:泰山木 別名:ハクレンボク(白蓮木)

学名:Magnolia    grandifliora 英名:Southern    magnolia 原産地:北アメリカ

開花期:5月~7月 花形:9~12弁花 花言葉:前途洋洋・威厳・真の輝き

タイサンボク(泰山木)花は初夏には大きな白い花が咲き、花からは優しい香り

がして庭木や公園などに植えられ大変に親しまれている木です。泰山木が属する

モクレン科の植物は、原始的な特徴をよく残していると言われています。

一般的に「マグノリア」という名前で香水などの香りの成分として、使われてい

るマグノリアは泰山木の花から抽出しているそうです。泰山木はモクレン科の常

緑高木で、初夏には大輪の花を咲かせますが、上の方の枝に花を付けるので下か

ら見上げても気が付かない時が多々あるようです。花は直径20~40㎝くらい

大きな花であま酸っぱな芳香を漂わせます。葉の表面には光沢があり、裏面には

毛が密生しており錆びた色に見えます。