信貴山 大窪寺 令和元年5月31日「泰山木.3」

タイサンボク(泰山木)

科/属:モクレン科/モクレン属 和名:泰山木 別名:ハクレンボク(白蓮木)

学名:Magnolia    grandifliora 英名:Southern    magnolia 原産地:北アメリカ

開花期:5月~7月 花形:9~12弁花 花言葉:前途洋洋・威厳・真の輝き

タイサンボク(泰山木)花は初夏には大きな白い花が咲き、花からは優しい香り

がして庭木や公園などに植えられ大変に親しまれている木です。泰山木が属する

モクレン科の植物は、原始的な特徴をよく残していると言われています。

一般的に「マグノリア」という名前で香水などの香りの成分として、使われてい

るマグノリアは泰山木の花から抽出しているそうです。泰山木はモクレン科の常

緑高木で、初夏には大輪の花を咲かせますが、上の方の枝に花を付けるので下か

ら見上げても気が付かない時が多々あるようです。花は直径20~40㎝くらい

大きな花であま酸っぱな芳香を漂わせます。葉の表面には光沢があり、裏面には

毛が密生しており錆びた色に見えます。

信貴山 大窪寺 令和元年5月30日

ノイバラ(野茨)

科/属: バラ科/バラ属 学名:Rose   Multiflora 英名:Japanese   Rose

和名:ノイバラ(野茨) 開花期:5月~6月 木丈:2m~3m

バラ科の落葉性のつる性の低木で、日本のノバラの代表的な種類です。

沖縄以外の、日本の各地の山野に多く自生しております。ノバラ(野薔薇)

とも言います。高さは2m位になり、葉は奇数羽状複葉で小葉数は7~9

長さは10㎝ほどです。小葉は楕円形をして細かい鋸歯があり、表面には

艶がない。花期は5月~6月ですが、枝の端に白色または淡紅色の花を散房

状に付けるのです。個々の花は白い丸い花弁が5弁あり、径は2㎝程度です。

雄蕊は黄色で香りがあり、秋には果実(正確には偽果)が赤く熟します。

同属でやはり、身近に出現するものにテリハノイバラ(Rose  Lucise)

こちらは葉の表面に、クチクラ層が発達している為に、葉には艶があります。

また、花は一回り大きく数が少ない。道端にも多く出現し、棘が多いので雑草

としては嫌われ者です。

信貴山 大窪寺 令和元年5月27日「近隣の花」

アヤメ(菖蒲)(文目)

科名/属名:アヤメ科/アヤメ属 和名:アヤメ(菖蒲) 別名:かっこう花

学名:Iiris    Sanguinea  開花期:5月 花色:紫・白 花高:30~60㎝

アヤメは高さ30~60㎝、葉はまっすぐ立ち、茎の先端には1~3輪の花を

咲かせる多年草です。多数の茎が株立ちになり、短く這う根茎からは多数の髭根

が伸びています。湿地の植物の様に思われますが、低山から高原の明るい草原に

多くみられる植物です。古くから栽培されておりますが、ハナショウブやカキツバタ

ほど園芸品種は生まれませんでした。コアヤメ(I.Sibirica)はヨーロッパ中部から

バイカル湖西部原産で、高さ50~80㎝で湿った草原などに多く見られます。

アヤメと異なり花茎が枝分かれしています。シベリア・アイリス(Siberian  Iris)

はコアヤメとアヤメ、その近縁種をもとにして作られた園芸植物です。

ジャーマンアイリスを小振りにしたような豪華な花と、豊富な色彩があり、とても

丈夫なので日本でも少しずつ栽培が広がっています。

良く似た、イチハツ(I.  tectorum)は中国中部から南西部の原産地で、標高500

~3500mの草原や日当たりのよい丘などに多く見られます。花高は30~50㎝

葉は幅広く垂れ、4月~5月に10㎝程の青紫色の花が咲きます。ニオイアヤメ

(I.   germanica    Florentina)やジャーマンアイリスの古い園芸種を「イチハツ」と

誤解される事が大変多いそうです。アヤメ科は66属、2000種が良く知られて

おり花の種類を識別する事が、困難だと言われております。

信貴山 大窪寺 令和元年5月26日「泰山木.2」

タイサンボク(泰山木)

24日に今年、初めて開花を確認してから3日間が経過しました。

昨年より、大分、遅咲きと思って昨年の台風21号の影響なのか?

そんな気がしていたが、其れでも大輪の花の近くに行くとほのかに

甘酸っぱい、香りが漂って来ます。やはり、本格的に咲き良い芳香

を辺り一面に漂わせてくれるのは6月に入ってからなのでしょうか?

信貴山 大窪寺 令和元年5月25日

シャクヤク(芍薬)

科名:ボタン科 属名:ボタン属 学名:Paeonia  Iactiflora 和名:シャクヤク(芍薬)

別名:貌佳草(カオヨグサ)ビオニー 英名:Chinese   Peony. Common Gurden  Peony

原産地:中国・モンゴル 開花期:5月~6月 花持ち期間:4~7日程度

花色:ピンク・赤・オレンジ・黄色・白

シャクヤクを漢字で書くと「芍薬」です。「芍」は抜きんでて美しいという意味を持ち

そして、シャクヤクの根は古くから鎮痛剤などに用いられてきた生薬です。

花名の由来には、見とれてしまうほど見目麗しい花を付ける「薬」だそうです。

もう一つの花名の由来には、嫋やかで優しげな姿を意味する「綽約(シャクヤク)」

から転じた名前だとする説もあるようです。いずれにせよ、その美しさをたたえられ

て花名になっことは事実らしいです。「綽(しゃく)」は、ゆったりとした様を意味し

焦らず、のんびり構えていることを「余裕しゃくしゃく」と言いますが、漢字では

「余裕綽々」と書くようです。花言葉でもその華やかな風貌からは、想像外の花言葉で

「恥じらい」「はにかみ」「謙虚」というものです。一説には、イギリスの古い民話に

由来するそうですが、「恥ずかしがり屋の妖精が、ある日、シャクヤクに隠れたら花も

赤く染まったそうです」。羞恥心のシンボルとして伝わり、可愛らしいこんな花言葉に

なったのかもしれませんね。

信貴山 大窪寺 令和元年5月23日「近隣の花」

ジギタリス

科名:ゴマノハグサ科(オオバコ科)属名:ジギタリス属 和名:ジギタリス

学名:Digitelis    Pupuree 英名:Digitalis(通称 Foxglove)

ジギタリスには全草に猛毒が有り、観賞用に栽培する際には取扱いに注意が必要です。

ジギタリス中毒とも呼ばれる副作用として、不整脈や動悸などの循環器症状、嘔気、嘔吐

などの消化器症状、頭痛・眩暈などの神経症状、視野が黄色く見える症状(黄視症)などが

ある。ジギタリスの葉を温風乾燥したものを原料として、ジギトキシン、ジゴキシン、ラナ

トシCなどの強心配糖体を抽出していたが、今日では科学的に合成されている。古代から切

り傷や打ち身に対しての薬として使用されていた。1776年、英国のウィリアム・ウィザ

リングが強心剤としての薬効を発表して以来、うっ血性心不全の特効薬としても使用されて

います。ゴッホが「ひまわり(絵画)」などで鮮やかな黄色を表現したのは、ジキタリス薬剤

による副作用だったのではないかと言う説もある。晩年の作品「医師ガシェの肖像」にはジギ

タリスが描かれています。

信貴山 大窪寺 令和元年5月22日「近隣に咲く」

マツバギク(松葉菊)

科名:ハマミズナ科 属名:マツバギク属(ランプラントゥス属)

学名:Lamprantus    Spectabilis 英名:Fig   marigold 別名:ランプランサス

原産地:南アフリカ 花色:赤紫・黄色・赤・オレンジ

マツバギクの葉は多肉であり、葉の形もある種のサボテンに似ているので

サボテンの一種と誤解する人も多いと言われている。多肉植物で有るものの

サボテンとは全く別系統の植物だそうです。茎は木質化して、地上を横に這い

先端が立ち上がっている。茎は根本でよく分枝して、まばらなクッション状の

群落になっている。節があって、葉を対生するが葉は多肉質で断面がやや三角

になった棒状です。花は一見キクにも似ているが、花弁は細いものが多数並ぶ。

花弁が紫色で、やや光沢があり朝には花が開き夕方には花が閉じるのです。

春から夏にかけて長期間、開花を繰り返す花だそうです。

信貴山 大窪寺 令和元年5月21日「近隣の薔薇」

バラ(薔薇)

学名:Rosa 科名:バラ科 属名:バラ属 原産地:ヨーロッパ・北アメリカ・アジア

和名:バラ(バラ・リウビ・ショウビ)英名:Rose 開花期:5月~11月

普段、何気なく使われているバラと言う花の名前、是はバラ科バラ属の総称です。

「いばら」の「い」が抜けた言葉です。古くは万葉集にバラを指す「うまら」が

登場します。「うまら」「むばら」または「薔薇(そうび)」と言う言葉も使われた

そうです。つまり「バラ」とは日本古来または中国から渡来したバラを指す言葉です。

日本にはノバラ・ハマナスをはじめとするもともと原種のバラが有ります。バラの

原種はヨーロッパからアジアにかけて広く分布しております。

このバラの世界に多大なる貢献をしたのが、18世紀から19世紀初めに活躍した。

皇帝ナポレオンの妻の、皇后ジョゼフィーヌでバラを愛し世界のバラをパリ郊外の

マルメゾン宮殿の庭に集めました。日本やアジアのバラも、含めその数は300種に

も及んだと言われています。

信貴山 大窪寺 令和元年5月20日

ヤマドウシ(山法師)

科名/属名:ミズキ花/サンシュウ属(ヤマボウシ属) 別名:ヤマグルマ

和名:ヤバボウシ(山法師) 学名:Cornus    Kousa「Ben  thamidia    Japonica  」

英名:Kousa    Dogwood 樹高:10m~15m 開花期:5~7月 花色:しろ・ピンク

ヤマボウシは日本の本州から、沖縄列島、中国。朝鮮半島に分布しております。

江戸時代には、欧米に渡り観賞樹木として栽培されています。同じ属のハナミズキに比較

すると、開花時期が遅く葉が出た後に枝先に開花するので、華やかさが薄いのですが梅雨

時の花木としては価値が高い存在であります。花のように見えるのは、本来の花弁ではなく

ハナミズキと同様に総苞片(花の付け根の葉)です。そのため比較的に花の観賞期間も長い

のが特徴です。果実は8~9月に紅橙色に熟し、果肉は粘質で甘く生食する事が出来ます。

自然に樹形が整い、幹肌が鹿の子模様になる事から個人庭園のシンボルツリーや景観木

や公園木のほか街路樹として広く利用されております。