信貴山 大窪寺 令和元年5月七日「野草」

ナガミヒナゲシ

科:属 ケシ科・ケシ属 学名:Papaver   Dubium 英名:Long  Headed   Poppy

開花期:4~5月頃 原産地:地中海沿岸  ケシ科の1年草でポピー「ヒナゲシ」

と同じケシの仲間です。4~5月頃にオレンジ色の花を咲かせ、果実が細いことから

この名前が付けられたとされます。植物学上の「Papaver    Dubium」パパ-ウエル

ドゥピウム=「疑わしいポピ-」と呼ばれています。れっきとしたポピ-の仲間なの

に「疑わしい」とは?・・・最近では日本全国で見られるようになったナガミヒナゲシ

ですが、日本で最初に発見されたのは1961年「東京都世田谷区」だそうです。

元々が園芸種として輸入されたものではなく、輸入作物にその種子が混じっていた

事から全国に広まったようです。また、生育場所を選ばないため道端に落ちた種子が

自動車のタイヤにくっついて運ばれたと推測された。要するに舗装道路のほうが種子

を拡散し易いため、都市部で沢山見られるようになった。それに舗装道路のほうが冬

は暖かいため越冬し易かったのでしょう。ナガミヒナゲシの繁殖は生命力の強うさ

だけではなく、種子の多さが大きな要因になっている。一つの果実から1000~2000粒

ほどの種子が入っています。小さいものを「芥子粒ほどの」と言って比喩表現をしま

すが、ナガミヒナゲシの種子はケシ科の中でも最も小さい種子です。

信貴山 大窪寺 令和元年5月6日「近隣に咲く花」

アセビ(馬酔木

科・属:ツツジ科・アセビ属 学名:Pieris   Japonica 英名:Japanes   Andoromeda

原産地:日本・台湾・中国  開花期:3月~5月 花の色:白・赤 別名:アセボ・アシビ

日本に自生し、観賞用にも植栽されました。馬酔木の名は「馬」が葉を食べれば毒にあたり

「酔」うが如くふらつく、様になる木という所から付いた名前であるとされています。

樹高は1.5m~4m以上有ると言う。葉は楕円形で深緑・表面にはつやが有り枝先に束生す

る。早春になると枝先に10㎝程の複総状の花序を垂らし、多くの白い壺状の花を付けます。

学名:Pieris(ピエリス)はギリシャ神話に登場する、音楽と文芸の女神たち(Pieris)に因んで

居ると言います。和名:アセビは、葉や茎などに有毒成分を含んでいる事から「足しびれ」が

転訛したとも言われています。漢字の馬酔木は是を食べると馬が酔ったように成って仕舞う

ことに由来しているととも言われ。アセビは英名「Japanese   Andromeda」「日本のアンドロ

メダ」と呼ばれています。ギリシャ神話に登場するエチオピアの王女アンドロメダは、国を救う

ために、怪物の生贄になりますが、英雄ベルセウスに救われて妻となります。そんなことから

花言葉は「犠牲」「献身」は、このギリシャ神話に由来するのでしょうか?

信貴山 大窪寺 令和元年5月5日「躑躅」

ツツジは漢字で「躑躅」と書きますが、2文字とも「足へん」?

ツツジ科:ツツジ属の植物の総称です。常緑または落葉性の低木です。

春から夏にかけて、先端が5裂した漏斗形の花を付けます。漢字の「躑躅」は

漢名からで「てきちゃく」とも読み、「躑躅(てきちゃく)」には「行っては止まる」

という意味があり、見る人の足を引き止める美しさから、この漢字が使われたそうです。

其処で漢字Q&A 

「薔薇」はバラ、「葡萄」ブドウ、「菖蒲」アヤメ、如何に難しい漢字でも、「草カンムリ」

が付いていれば、草花の名前である事がわかります。でも「躑躅」には、これがあの綺麗な

ツツジを表すなど想像も付きません。「躑躅(音読みでテキチャク)」「大漢和辞典」で

調べると、意外なことがわかります。まず最初に出て来る意味は「足で地を打つ」2番目

は「行きつ戻りつする」3番目は「踊りあがる」だそうです。この様な意味を持つ漢字の

2文字が、どうしてツツジの花を表すことになったのでしょうか?「大漢和辞典」の躑躅

の処ではツツジという意味が書かれているのは4番目ですが、そこに「羊躑躅(ヨウテキ

チャク。ツツジの一種)」に関連して、5~6世紀頃の学者・陶弘景(トウコウケイ)の

意見として、次のような興味深い話が載っていた。羊がその葉を食べると「躑躅」して死

ぬ。それで「羊躑躅」というのである。また、食べれば死ぬので、羊たちは木の葉を見る

と「躑躅(テキチャク)」して散り散りに分かれてしまう。だから「羊躑躅」という名前

を付けたそうです。{以前の漢字文化資料館に掲載されていたそうです}

 

信貴山 大窪寺 令和元年5月4日「雑草」

ハルジオン(春紫苑)

科名/属 キク科 ムカシヨモギ属 学名:Enigeron   Philadelphics

原産地:北アメリカ  多年草で、背の高さは30~80㎝位である。

葉と茎は黄緑色で、まばらに毛が生えている。茎はあまり枝分かれせずに伸びて

先の方で何回か枝分かれして、花を付ける。花は細い舌状花を持つヒマワリの様

な花だが、白とピンクのものがあるそうです。牧草地や畑、道端など窒素分の多い

場所を好んで育成するという。花の時期は4月~6月頃であるが、葉・茎・新芽や

若芽、蕾など大半が可食部位で、野草と同じように天ぷらやお浸しなどにして食べ

ることが出来るそうです。春菊のような苦味とアクの強さが特徴だそうです。

信貴山 大窪寺 令和元年5月3日「八重櫻」

八重櫻「やえざくら」

八重櫻は一つのサクラの品種ではなく、八重咲に花を付けるサクラの総称である。

ソメイヨシノに代表される一般的な櫻の花弁は5枚で、この咲き方を一重咲きと

呼称するのに対し、櫻の場合は6枚以上の花弁を付けるものを八重咲の八重櫻と

して区分しており、さらなる咲き方の小区分として、6枚から15枚の咲き方を

半八重咲、5枚の花と6枚から10枚の花が一本中に混合している咲き方を一重

八重咲、20枚~70枚の咲き方を八重咲、100枚以上の咲き方を菊咲と区分

しているそうです。さらに菊咲の咲き方は花の中から花が現れる段咲ありとなし

に区分される。菊咲の櫻は八重櫻の他にはキクザクラとの別称で呼称されること

もある。多くはヤマザクラやソメイヨシノに比べて開花期が1~2週間ほど遅く

ちょうどソメイヨシノが散るのと同時期に開花を始めます。関東や関西ではの見

頃は4月中旬以降になり、開花から散り始めまでの期間が比較的に長いのも特徴

であります。花はやや大きめで、花弁の多さから丸くふんわりとした形になる

ものが多く、栽培品種として多くの品種が作出されております。日本でとりわけ

多くみられる品種としては、強健さと鑑賞性の高さと特徴とするカンザン「関山」

やイチヨウ「一葉」で、室町時代から存在していたフゲンゾウ「普賢象」や

ヤエベニシダレ「八重紅枝垂れ」などがある。

信貴山 大窪寺 令和元年5月1日 「新天皇両陛下」

第125代 天皇陛下の昨日の退位に伴い、新たに皇太子徳仁殿下が5月1日午前0時

を持って第126代天皇に即位されました。平成の天皇陛下の在位30年と114日

に及びました。退位は皇室典範特例法の規定によるもので、陛下は上皇に、皇后さま

は上皇后にそれぞれなられます。天皇の即位は、1817年の光格天皇以来202年

ぶりで、憲政史上初めてとなります。「平成」が終わり、今日から新元号「令和」と

改まります。新天皇になる皇太子さまは1日午前10時半から、皇居・宮殿で初めて

の即位の儀式「剣璽等継承の儀」更には、11時10分からは「即位後朝見の儀」に

其々臨まれる。何れも国儀で、朝見の儀では、新天皇として初めて安倍首相ら三権の

長を始めとした国民の代表の前で、お言葉を述べられます。午後からは新皇后となられ

る皇太子妃雅子さまと共に、上皇となられる天皇陛下、上皇后となられる皇后さまに

挨拶をし、他の皇族方から祝賀を受けられます。新元号「令和」は「大化」から数え

248番目の元号だそうで、現存する日本最古の歌集「万葉集」を典拠としたそうです。

信貴山 大窪寺 平成31年4月30日「花水木」

ハナミズキ(花水木)

科/属:ミズキ科/サンシュユ属 学名:Cornus  Florida 和名:花水木 英名:Flowering

Dogwood      原産地:北アメリカ 開花期:4月~5月 別名:アメリカヤマボウシ

日本における植栽は、1912年に当時の東京市長であった尾崎行雄氏が、アメリカ合衆国

ワシントンD.C.へサクラ「ソメイヨシノ」を贈った際、1915年にその返礼として贈られ

たのが始まり。この話は、1981年改訂版の日本の中学生向け教科書「NEW PRINCE」

中3版でもエピソード的に取り上げられた。贈られたハナミズキは全部で60本で、うち

白花の苗木が40本、ピンク花の苗木が20本で、日比谷公園・小石川植物園などに植えら

れた。原木は第二次世界大戦中にほとんどが、伐採されるなどした。戦後小石川植物園で

切株が発見されて、その標本が憲政記念館に展示されており原木は現在、東京都立園芸

高等学校にしか残っていない。ハナミズキは英語では「犬の木」を意味する「dogwood」

と呼ばれる。この語の語源には諸説あるが、一説には17世紀頃に樹皮の煮汁が犬の皮膚

病治療に使用されたと言われ、他には木製の串を意味する英古語の「dag」「dog」を作る

材料に使われる堅い木であった事からともいわれた。但し、犬の皮膚病治療に使ったとさ

れる「dogwood」は同じ、ミズキ科の植物でセイヨウサンシュユと考えられており、ハナミ

ミズキとは異なると考えている。

信貴山 大窪寺 平成31年4月29日

ヒメツルニチニチソウ「姫蔓日々草」

学名:Vinca  和名:ツルニチニチソウ「蔓日々草」原産地:ヨーロッパ

科名/属名:キョウイクトウ科/ツルニチニチソウ属(ビンカ属)

ビンカ属は、つる性の多年草または亜低木に分類され、日本ではツルニチニチソウ

「Vinca    Major」とそれよりは小型のヒメツルニチニチソウ「Vinca   Minor」の2種類

がよく知られています。因みに種小名の「Major」は大きい「Minor」は小さいと意味し

ているそうです。どちらも、茎が地面を這い節から根を下ろし広がるそうです。

グランドカバーやコンテナ、吊り鉢の縁から垂らすなど、長い蔓を生かして多様に利用

されています。花は春から初夏にかけて立ち上がる茎の葉腋に、青や白色の花を咲かせ

ますが、花よりむしろ葉に斑の入る品種があり、斑の入り方にもバラエティがあります。

尚、斑入り品種は花付きが余りよくありません。耐寒性・耐陰性・耐乾性に優れ周年鑑賞

を楽しむことができます。

信貴山 大窪寺 平成31年4月28日「藤の花」

平成30年台風第21号による大被害

2018年8月28日に発生し、9月4日に日本に上陸した台風により大きな被害を

齎した。25年ぶりに「非常に強い」勢力で日本に上陸して、特に近畿地方を中心と

して大きな被害を齎した。8月に発生するのは1971年に次ぎ2番目に早い発生で

有ります。8月に発生した台風の数は9個となりこれは1951年統計開始以来2番

目に多い数だそうです。台風は速いペースで発達して、強い勢力を保ちながら西進し

9月4日には非常に強い勢力を保ったまま徳島県南部に上陸したのである。上陸時の

中心気圧は950HPa 最大風速は45m/S で、非常に強い勢力のまま同日14時頃に

は神戸市付近に再上陸した。この台風により寺の藤棚は全壊した。勿論周りの立木も

宛も引き契られたの如く、倒木していたが多分素人では考える事の出来ない力の力学

の専門家でもない限り計算の使用がない大きな力が働いたのではないでしょうか?

藤棚の木も折れてしまい、暫くは藤の花を見る事は困難かと思っていたところ小さな

藤の花が手摺りに蔦の様に絡まりながら咲いていました。