「一月一日」一年の多幸を祈る。新年にはじめて寺や神社に参詣する事を言う「初参り」「恵方参り」など とも言う。初詣は古くは神社(氏神)だけに参り、寺には参詣しない風習であったが神仏習合にともなって江戸時代には寺院にも詣でる様になり現在の様な盛大な正月行事として定着した。恵方参りとは、その年の「恵方」(恵方神の宿る方角)にあたる神社や寺を選んで参詣する事。近年はレジャー気分も手伝って、初詣に出かける人の数が年々増加している。参詣者は賽銭を投げ、家内安全のお札やお守り縁起物の「破魔矢」などを買い、その年の平安と多幸を祈願する。破魔矢はもともと仏教では釋尊の覚りを「降魔成道」という様に、煩悩を矢に見立てそれを断つ事を「破魔」といい、戦闘の武器の矢をイメージし魔除けと尊重された。