信貴山 大窪寺 令和元年5月17日「近隣に咲く」

アグロステンマ(麦撫子)

科/属:ナデシコ科・ムギセンノウ属  学名:Agrostemma    githsgo

別名:ムギセンノウ 原産地:ヨーロッパ。アジア・コーカサス地方

英名:Corn   cockle 開花時期:5月~7月 草丈:60~90㎝

ギリシャ語のagros(畑・原野)とstemma(王冠・花冠)畑に生える花を

大輪の花の冠に見立てたことが名前の由来だそうです。アグロステンマ

は花径7㎝以上の大きな花のほかに、花径2~3㎝位の小さい花もある

草です。アグロステンマは、線状の葉を付けて細長い茎が60~90㎝

ほどになり、すじ状の斑点が入った薄紅色の花や白い花を咲かせます。

5弁の花弁は先が反り返り、素朴で優しい雰囲気のある花で、麦畑など

の雑草として自生しており、日本では切り花や花壇などに利用されている。

ヨーロッパでは、小麦畑の雑草で厄介者扱いをされる事もあるようです。

日本には諸説ありますが、明治時代に渡来したようです。

信貴山 大窪寺 令和元年5月16日

ヤグルマギク(矢車菊)

科・属:キク科・ヤグルマギク属 学名:Centaurea   Cyanus 原産地:ヨーロッパ

和名:矢車菊「ヤグルマギク」別名:矢車草「ヤグルマソウ」開花時期:4月~6月

英名:Conrflower . Bachelors   button.    Bluebottle.   Knapweed 花持ち期間:5日程度

矢車(ヤグルマ)とは、鯉のぼりを上げる竿のてっぺんに付いて、風を受けて回る

矢羽の風車のような飾りが由来との事です。切り花や花壇でよく見る丸くて可愛らし

いヤグルマギクは、丁度、端午の節句の頃が最盛期です。ほとんどが園芸用に改良

された八重咲きの品種なので、矢車の形が余りピンときません。原種の野生種は一重

咲きで、矢羽のように見える花弁の形がはっきりとわかるそうです。和風の花名であり

ますが、明治時代の中期にヨーロッパから伝わった外来種の菊ということです。

もとは、地中海地方原産で人類最古の栽培種の、ひとつと言われているそうです。

とても、生命力が旺盛で西洋では麦畑の雑草として頻繁にみられるので「Conrflower」

コーンフラワーと呼ばれていて「小麦の花」という意味です。園芸種はピンクや白などが

有りますが、原種は青紫色が広く愛されて来た花で最高級のサファイアの青色を「コーン

フラワーブルー」と称することがあります。

信貴山 大窪寺 令和元年5月15日

黄菖蒲(キショウブ)

科:アヤメ科 属名:アヤメ(アイリス・イリス)属 学名:Iris   Pseudacorus

和名:キショウブ 原産地:西ヨーロッパ 英名:W ater・Yellowflag・Yellowflag Iris

開花期:5月

花菖蒲の黄色のバージョンであって、紫色と比べると明るく元気な印象である。

耐寒性に優れる宿根草であり、属名のIris(アイリス)はギリシャ神話の「虹の女神」

の語源に因んでいるという。菖蒲の強い香りには邪気を払うとのいわれがあり、奈良

時代には宮中で執り行われる端午の節句には欠かさず飾られたことが一般にも広まった

と言われています。また、田植えを行う準備の為に女性たちが菖蒲やよもぎで心身を

清めたそうだ「その時代(田植えは、身を清めた女性たちの仕事でであった)」。

日本のアヤメやハナショウブにはない黄色の花が好まれて、栽培され野生化している。

花の外側の花弁は卵形で垂れ下がり、茎部に茶色の網目模様がある。内側の花は

小さく真っ直ぐに直立している。

信貴山 大窪寺 令和元年5月14日

ヒメシャリンバイ(姫車輪梅)

科名:バラ科 和名:ひめしゃりんばい 学名:Phaphiolepis   Indicavar

英名:Pwarfyeddo    Hawthom 区分:低木・常緑 属名:シャリンバイ属

サイズ:2m~4m シャリンバイの仲間は総じて、潮風に強い特性を持って

おり、海に近い場所の街路樹や低木の寄せ植え、などに使用されております。

芽吹きの際は、新芽が赤みを帯びており葉のグリーンとの部分のコントラスト

が美しく映えます。3月~5月に掛けて付ける花は、葉と比較してとても小さい

可憐な花で、ピンクから白の色合いをしております。一箇所に小さな花を沢山

付ける姿は見事です。

信貴山 大窪寺 令和元年5月13日

キンセンカ(金盞花)

科:属 キク科・キンセンカ属 学名:Calendula    Officinalis

別名:カレンヂュラ、ポットマリーゴールド、長春花(チョウシュンカ)

英名:Pot  Marigold、Common、Marigold、Calerdula 原産地:地中海沿岸

草丈:15㎝~60㎝ 色:黄色・オレンジ 開花期:3月~5月 花持ち期間:3~7日間

花言葉:別れの悲しみ・乙女の美しい姿

ギリシャ神話とキンセンカ

水の精クリティが太陽神、アポロンに恋をしました。しかし、アポロンとレウトコエ

王女が恋仲にあり、それをねたんだクリティが王女の父に密告してしまいました。

怒った王はレウトコエ王女を生き埋めにしてしまいました。

自分の行いを恥じたクリティは、9日間地面に座ったまま空を過ぎるアポロンを見つめ

ていると、やがてキンセンカに姿を変えたという神話が残っているそうです。

信貴山 大窪寺 令和元年5月12日

バラ(薔薇)Yellow    Rose

科/属:バラ科・バラ属 学名:Rosa  Spp 和名:薔薇「ばら}別名:ソウビ・ショウビ

英名:Rose 原産地:北半球の温帯域 旬の季節:周年 開花時期:5~10月

出回り時期:周年(最盛期6月)花持ち期間:3~7日間程度。

皆さんご存知の薔薇、花の中で一番好きという人が、多いのではないでしょうか?

和名「ばら」は棘のある低木の総称であり「いばら(茨)」が転訛したものと言われて

おります。今では、愛と美の象徴として扱われることが多いです。古くは、想い人への

気持ちを伝える花として用いられ、恋愛に関する花言葉が多いことでも有名です。

西洋では、薔薇・ユリ・スミレはトリオでバラは「美(Beauty」をユリは「威厳(Majesty)

」を、スミレは「謙虚(Modwsty)」と「誠実(Taithfulmess)」をあらわすと言われこの

3つを兼ね備えた人が理想の女性といわれているようです。この花は何れも聖母に

捧げられ、多くの花々の中でも特別に扱われているようです。

 

信貴山 大窪寺 令和元年5月11日「苑内」

トキワガマズミ

科:属 スイカズラ科(レンブクソウ科)ガマズミ属 学名:Viburnum    Tinus

英名:Lirden   Viburnum  ・Japanese   Bush     Crarberry  ・  Linden   Arrow-Wood

原産地:地中海地方 開花時期:4月~5月  花の色:白 樹高:3~4m位

ガマズミと名前が付く植物は、150種ほど分布されており日本では、15種が自生し

しております。耐寒性の常緑低木で。房状の朱色の小さな蕾を付けた後、白い花

を咲かせます。秋頃になると卵形の光沢感のある紫色の実を付けます。

「ビバ-ナム・ティナス、ビバーナム・ティヌス」という名前でお花屋さんに並び

ます。春になると芳香のある花を、秋には実を鑑賞できる素敵な植物です。

トキワガマズミは、枝先に集期花序「最初の花は軸の先端につき、その下から出る

側枝に次の花を付けるのです。此れを繰り返して次々に花が付いてゆくような花の

付き方の事」を伸ばし、小さい白い花をたくさん咲かせます。葉は柔らかく色は

明るい緑色をしています。

信貴山 大窪寺 令和元年5月10日「綿毛」

タンポポの綿毛

小さなタンポポの綿毛は物理学的に計算されていた、大きな秘密が隠されていた。

アスファルトの隙間、校庭の花壇、あぜ道、道端で見つけたタンポポの綿毛を飛ばして

眺めてみる。なぜタンポポの綿毛は見つけやすく、長期間飛ぶことができるのだろう?

タンポポは二度生長する?

黄色い花が咲いているタンポポの茎「花茎」と綿毛のタンポポの茎を比較すると、綿毛

のタンポポ茎が長く、背が高いことにお気づきでしょうか?実はタンポポを良く観察す

ると開花後一度茎が倒れた後に再度成長を開始し、立ち上がり綿毛となっているのです。

タンポポの茎は植物学的には、枝であり方向性を持ち。通常の枝と同様に最初は斜めに

成長し始めるが、やがて一方の側面のみが伸びることで真っ直ぐに伸びるのです。

花が咲き終わると、先ほどとは異なる側の茎が伸び始め、茎が倒れた姿勢となる。

その後、綿毛をつける段階になり今度は先ほどと異なる側の茎が伸び始めることで再度

タンポポは立ち上がるのです。尚、この立ち上がりには受粉や種子の成長によるオーキシン

という植物ホルモンが、関与しているとも言われている。

二度にわたり成長する理由は、明らかではないらしいが更なる成長をとげ戻ってくる

姿はまさしく、タンポポ=Dandeelion の名に相応しいのではないでしょうか?

信貴山 大窪寺 令和元年5月10日「近隣の花」

シラン(紫蘭)

科/属:ラン科・シラン属  和名:紫蘭  英名:Urn   Orchid

学名:Bletill  Striata  原産地:日本・台湾・中国  開花期:5月~6月ころ

シラン「紫蘭」はラン科の植物の中でも、日本に自生している多年草の植物で

暑さや寒さにも強く、丈夫な種です。草丈は30㎝~50㎝ほどですが5月から

6月頃には赤紫色や白色やピンクといった、色の花を咲かせます。

シラン(紫蘭)は茎の上部に複数の蕾をつけて、下のほうから花が咲き始める

種ですが、それが欄の形をして美しい赤紫色をしていることから「紫蘭」という

名前の由来出だと言います。紫蘭と書いてシランと読みますが、花の色は紫「赤紫」

色のほか、白色やピンク色の花を咲かせる種類もあるようです。

信貴山 大窪寺 令和元年5月9日「タンポポ」

カンサイタンポポ

目/科:きく目・キク科 開花時期:4月~5月 亜科:タンポポ亜科 原産地:日本

日本在来のタンポポの内、関西地方ではほとんどがこの種類です。多くの舌状花が

集合して一つの花を作っています。花を包む緑色の総包片は、反り返らないのが特徴

です。葉はロゼット状に広がり、大きくノコギリ状に切れこむのが多いようです。

茎や葉を切ると白い乳液が出ます。カンサイタンポポは、昆虫の力によって他の株か

ら花粉を受けないと実ができませんが、セイヨウタンポポは其の必要がありません。

種子は茶色で、真っ白な冠毛が付いて風によって飛ばされ種子を出来るだけ広く播き

散らすのです。早春のタンポポの丈は低く、地面に張り付くように咲いています。

春の盛りになると花の柄は、グンと伸びて、背丈が高くなります。

開花時期は4~5月ですが、稀に秋にも花を咲かせる時もあります。

日本在来のタンポポは、沢山の種類がありますが、主なものは北海道・東北地方に

咲くエゾタンポポ、関東地方のカントウタンポポ・長野県・山梨県の山間部に分布

するシナノタンポポ、中部地方南部のトウカイタンポポ・西日本に分布するカンサイ

タンポポとシロタンポポなどがあります。沢山の種類がありますが、どれもみな総包

片が返らないで上向きに付いています。シロバナタンポポの花は白色です。