信貴山 大窪寺 平成31年4月27日「近隣に咲く花」

ユキヤナギ「雪柳」

学名:Spiraea   thunbergii 科:属名 バラ科・シモツケ属 原産地:日本・中国

開花期:3月~5月 花の色:白・ピンク 別名:小米花「コゴメバナ」

ユキヤナギは、日本や中国を原産地としている落葉性の低木です。日本では本州から

西の地域で、川沿いの岩の割れ目などに自生しています。樹高は1~2mと低く根元から

沢山の枝を伸ばします。先が尖り上半分の縁にギザギザのある小さい葉は、枝に互い違い

に生えています。花の直径は0.7~1㎝ほどで花弁は5枚付いています。開花期を迎える

と、細い枝いっぱいに沢山の白い花を咲かせることが特徴です。その姿が柳の枝に降り積

もった雪のようにみえることから、名付けられたそうです。また、散った花弁の様子が地面

に砕いた米「小米」をまいたようにようにみえることから「小米花」ココメバナとも呼ばれ

ているそうです。

 

信貴山 大窪寺 平成31年4月26日「椿2」

ツバキは「日本書紀」に於いて、その記録が残されている。景行天皇が九州で起こった

熊襲の乱を鎮めたおり、土蜘蛛に対して「海石榴(ツバキ)の椎」を用いた。

其れはツバキの材質の強さに因んだ逸話とされおり、正倉院に収められている災いを

払う卯杖もその材質に海石榴が用いられているとされている。733年の「出雲風土記」

には海榴・海石榴・椿という文字が見受けられる。しかし、これが現在のツバキと同一

の物であるかは議論の余地があると言われている。「万葉集」に於いてツバキが使用

されている歌は9首あると言う。サクラ・ウメといった材料的な題材と比較すると数は

多くない。「源氏物語」に於いても「つばいもち」として名が残されている程度であり

室町時代までさほど芸術の題材として注目された存在ではなかった。しかし、風雅を

好む足利義政の代になると、明から椿推朱盆・椿尾長鳥推朱盆・といった工芸品を数多

く取り寄せ、彫漆・螺細の材料としてツバキが散見されるようになった。

また、豊臣秀吉は茶の湯にツバキを好んで用い茶道においてツバキは重要な地位を占め

るようになった。

信貴山 大窪寺 平成31年4月26日「椿1」

ツバキ

科:属 ツバキ科・ツバキ属 学名:Camellia  Japonica 和名:椿「つばき」

別名:藪椿「ヤブツバキ」耐冬花「タイトウカ」原産地:日本・中国・東南アジア

常緑性の高木で、普通は高さ5~6mですが樹高18m、胸長直径50㎝にも

達する例も良く知られている。但し、その成長は遅く寿命は長いと言われている。

樹皮は滑らかで灰白色、時には細かな突起が疎らに出ると言う。枝はよく分かれ

冬芽は線状楕円形で先端はとがり、円頭の鱗片が折り重なり鱗片の外側には細か

い伏せた毛がある。鱗片は枝が伸びると脱落する。葉は互生、長楕円形から広楕

円形、鋭尖頭「先端が付きだす」で葉脚は広い楔形、葉には鋸歯が並ぶ。葉は厚

く表面には艶があるが、濃緑色で裏面はやや色が薄い。花期は冬から春にかけて

またがり、早咲きの物は冬さなかに咲くそうです。

信貴山 大窪寺 平成31年4月11日「野イチゴ2」

野いちごを食用として。

和歌山県に伝わる郷土料理「野いちごの葉寿司」が有名だそうです。

紀伊半島の南西部に古くから伝わる郷土料理で、鯖・椎茸・高野豆腐・人参

牛蒡・生姜を載せた酢飯を野いちごの葉で、上下から挟んでいるのです。

酢飯に野いちごの葉のとても良い香りがしみ込んで、とても美味しいと評判です。

この寿司に使われる野いちごの種類は、地元では「ハネ」と呼ばれている物です。

紀伊半島方面に出かけた際は、是非「野いちご葉寿司」を頂いてみたいですね。

信貴山 大窪寺 平成31年4月11日「野イチゴ1」

種類の多い野いちごですが、なかには葉や茎にトゲが有るものが存在します。

気軽に家庭栽培できる種類の物でもトゲは有りますので、実の収穫時には気を付け

なくてはなりません。しかし、トゲで敬遠されがちの野いちごの葉には沢山の種類の

栄養素が含まれているのです。古くから中世ヨーロッパでは、野いちごの葉でハーブ

ティーを作り飲まれて来ました。ハーブティーにすることで葉の栄養素を丸ごと頂く

考えです。例えば「ワイルドストロベリー」の葉には鉄分・カルシュウム・リンなどの

数種類のミネラルと、それらの吸収を促進するクエン酸・フラボノイドやタンニンなど

のポリフェノール・ビタミンB・ビタミンCなどを含み身体の強壮に役立ちます。

信貴山 大窪寺 平成31年4月10日「櫻5」

サクラは観賞する園芸品種として好まれた為、様々の姿が見られます。

花弁は5枚から百数十枚までと様々あり、多くの物が白から桃色であります。

サクラに限らず、花弁が5枚までの物を一重、5枚から十枚の物を半八重と

十枚以上の花弁を持つものを八重と言うそうです。又花弁が非常に多く一枚一枚

が細長い場合は菊咲と称するそうです。更に萼、花弁、雄蕊の中にさらに萼・花弁

雄蕊のある二重構造のものまで見られ、是は段咲と呼ばれるそうです。花弁の段数の

増え方には雄蕊が花弁に変化するものと、花弁や雄蕊そのものが倍数加する変化が

見られます。サクラが以前に比べて若干早く咲く現象が見られますが、地球温暖化が

影響しているのかは分かりませんが、都市部で開花が早まるのはヒートアイランド現象

も少なからず影響しているのでしょう。?

信貴山 大窪寺 平成31年4月8日「櫻4」

櫻の開花期は種により、また地域によりばらつきも大きい。日本に於いては

1月に沖縄のカンヒザクラを皮切りに、カンザクラ、次いでヤマザクラそし

て、ソメイヨシノ、ヤエザクラ、カスミザクラは5月上旬位まで花を咲かす。

サクラは花芽を作ると葉で休眠ホルモンを作り休眠する。一定の寒さに置かれ

る事によって休眠が打破され、其の後暖かく成り始めると開花を迎える。この

工程は一般的には冬から春にかけて行われる事が多いが、秋に何らかの影響で

葉が無くなった場合休眠ホルモンが足りず、寒い日を2~3日経てその後に

小春日和になるとこの条件を満たしてしまい、狂い咲きが起きて仕舞うそうです。

狂い咲きとは別に、春に加えて秋から冬にかけて花を咲かせる品種も存在しま

す。例えばジュウガツザクラやフユザクラなども有るそうです。

信貴山 大窪寺 平成31年4月6日「櫻3」

ソメイヨシノは漢字ででは「染井吉野」と書きます。

其の起源は、日本固有の「大島桜」と「江戸彼岸櫻」の交雑種である事が遺伝子

研究により判明しています。ソメイヨシノは歴史的には新しい品種であり、江戸

時代「1603年~1868年」中期から末期に園芸の盛んな江戸郊外の染井村

「現在の東京都豊島区駒込」誕生したそうです。植木職人が接ぎ木や挿し木で増

やし、売り出したと言われています。明治時代以降に人気が出て、全国に広がった

そうです。

信貴山 大窪寺 平成31年4月5日「櫻2」

大阪の櫻の開花時期は、昨年よりこの場所では約9日間遅い開花です。

櫻の語源は、以前にも書いたように日本神話に登場する木花咲耶姫「このはなさくやひめ」

の「さくや」から来ていると言う説が有り、木花咲耶姫は木の花の様に美しい女神であって

天照大御神「あまてらすおおみのかみ」の孫で瓊瓊杵尊「ににぎのみこと」の妻となった。

櫻は主に、北半球の温暖な地域に多く分布しており、日本には多くの種類が集中しており。

其々の地で、様々な自然環境に合わせ多くの種類が生まれ、日本の櫻は数百万年前から

自生していたと考えられ。又、櫻は突然変異が起こり易いと言われていて更にはもともと

日本に自生していた「大島櫻」「山桜」「江戸彼岸櫻」などを元に品種改良なども行われた事

から現在では、600以上の種が有ると言われているそうです。