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信貴山 大窪寺 令和元年6月27日「泰山木.9」

今日の近畿地は、梅雨明け宣言の後には午後から大雨になりました。

令和に入っての初めての、台風第3号が大きく影響して午後からは激しい雨でした。

今年の梅雨入り宣言の遅いのは、1951年以降に観測した中で最も遅い梅雨入りだそ

うです。今日のテーマは、泰山木の花弁についてのお話を少しさせて頂きたいと思います。

泰山木の花の花弁は非常に肉厚で、馥郁とした香りが有ります。この花弁は食べる事も

出来て、食べると甘い味がします。大きな花を取り、透明感のある不思議な白さの花弁を

食べると言うのは、ちょっと不思議な経験です。大きくて柔らかくて良い香りのする花弁

を口に含むと、花蜜に似た甘味が口の中に大きく広がります。むしゃむしゃ食べる感じは

出来ませんが、なんだか自分だけが得をした感じが致しました。泰山木は「壮麗」で圧倒

されるのですが、泰山木の花は「自然への愛情」を我々に感じさせてくれます。

ハッとするような上品な花の美しさに目は喜び、触るとその独特な感触が気持ちよく、香り

に魅了せられ、味覚をも満足させる。そんな素晴らしい花を、五感の全てを使い味わいたい

そんな花です。

 

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