科名:ユリ科 属名:ユリ属 学名:Lilium Longiflorum
英名:Easter Lily 原産地:日本・台湾 開花期:6月~8月
花色:白・赤・ピンク・オレンジ・黄・複色 形態:多年草
園芸分類:球根 別名:琉球百合「リュウキュウユリ」
テッポウユリはラッパの様な形をした、沖縄などの南西諸島に分布しているユリの
仲間です。昔、ヨーロッパでは、クリスマスやイースターなどの儀式に聖母のユリ
としてマドンナリリーが使われていましたが、日本のテッポウユリが入ると純白の
美しさと育て易さから、代わってこの花が使われるようになりました。
名前の由来は、昔、使われたラッパ銃に姿が似ている事から、この名前が使われた
と言われているそうです。花の芳香は丁度良い強さで、甘くて良い香りがします。
江戸時代の川柳に「ゆりの花あやまるように咲いている」と言う一句があります。
是は庭に植えたヤマユリが、花の重みで茎が曲がって咲いている様子を見て詠んだ
物ではないでしょうか? 他にも「鬼もあり姫もありけりゆりの花」と言う一句も
あり、昔から色々なゆりが作られていたことが覗えます。また、元禄時代には武士
町人を問わずに、日本中がユリの栽培に夢中になっていた記録も残っており、日本人
は古くから山野に咲くユリを庭に植えて楽しんでいたことが分かります。
自生種のユリは世界の北半球にのみ、約130種類が分布しております。そのうち
日本には、15種類が分布しております。その中でも、日本固有の乙女ユリ・ササユリ
ヤマユリなどは香りが有り、白色や桃色系の花色が有ります。